ティーツリー

今盛りに咲いている濃い紅とピンクのムシトリナデシコの傍で、ティーツリーが白い花を咲かせています。といってもティーツリーってなぁに?と思われる方は多いでしょう。ティーツリーは、フトモモ科の植物、よく見かけるブラシノキはその仲間です。同じ仲間ですから花も似ているのです。こういえば、どんな花か想像できるでしょう。

ブラシノキの花は、濃い赤色が多いのですが、ティーツリーの花色は、稀に淡ピンク色もありますが、殆どが白です。如何でしょう,ブラシノキの花とそっくりに見えませんか。

左の写真は、一つの花の拡大です。これが咲きすすんでブラシのようになるのです。 

花には匂いは感じませんが、花はまるで宝塚のショウーでスターが、身にまとって階段から降りてくるフェザーショールの毛に、私には見えてしまうのです。

 

花色がピンク色のを見かけ、葉を揉んでみると、ティーツリーと同じような匂いでした。

 ピンクの流通名はメラレウカ。


葉の匂いはティーツリーと同じようですから、この葉で水蒸気蒸留してみればティーツリーのように精油が採れるかもしれません。

 

調べてみると説明では

学名 Melaleuca armillaris 

用途は園芸用で、鉢植えや庭植えで目隠し等に利用されているそうです。

 ティツリーの原産地はオーストラリアで、オーストラリア先住民族のアポリジニの人達が何千年も前から、茶剤として使ったり、怪我や皮膚疾患の治療薬としていたと云われています。

 1920年代に、ティーツリーの精油が、当時使っていた石灰酸の消毒薬の13倍も強いと報告され、効力が次第に明らかになりました。第二次大戦中のオーストラリア兵の常備薬とされていたことで、普及したと云われています。その後抗生物質の出現で利用は減っていましたが、近年になり耐性菌の出現によって再び注目されています。

 

精油は、水蒸気蒸留によって採るのですが、次のようにして精油を採ります。

精油には、インフルエンザのような感染症の予防に、蒸気吸引で用いられます。又湿布剤、軟膏、うがい剤、やシャンプー剤等の様々な形で利用されています。抗炎症作用、抗ウイルス作用などが認められていますが、反面近年では皮膚感作性が報告されています。(皮膚感作症とは化学物質による過剰な免疫反応によって、皮膚にかぶれが起こる症状のこと)  人ばかりでなく、ペット向けにも利用されていて、獣医師によって動物の中毒事故が多数報告されているそうですから、安直に使用しないよう気をつけてください。 香りの成分が、院内感染の因であるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌の殺菌には有効といわれていますが、使用に際しては内服はせず、外用としてのみでご使用ください。

学  名Melaleuca alternifolia
科  名:フトモモ科 
利用部位: 葉部(水蒸気蒸留法で得る精油)
作  用 : 抗菌作用、抗真菌、抗ウイルス、消炎、鎮痛
適  応: 風邪、気管支炎、インフルエンザ、扁桃腺炎、咳、発熱
      皮膚炎、湿疹、吹き出物、ニキビなど
使 用 法 : ●内服はしないこと。
     ●原液は使わず、必ず希釈して使って下さい。
     ・空気清浄に⇒スプレーボトルにティートリースプレーを使用します。

                (作り方)無水エタノール小さじ1+精油10滴+精製水45mlで用いま

                   す。 簡単なのは、ティッシュに精油を数滴タラいて部屋にいておき

       ます。

      ・うがい剤⇒コップ1の水+精油1滴
      私の使用例はティーツリーの葉を熱湯で抽出し、蒸気吸引したり、冷め

       たらうがい液として使用しています。

       乾燥葉大さじ2杯(生葉の場合はその3倍量)を500mlの熱湯を注

       ぎ、10分ほどおき、冷めてからうがいします。

     ・ニキビに⇒洗顔後、精油1滴を綿棒にたらし、ニキビ部分につけると,

                  翌日には赤味が消えるそうです。
     ・膣炎の場合⇒こちらに詳しく載っていますので参照してください。
成  分: テルピネン-4-オール、1.8-シネオール、y-テルピネン、α-テルピネ

      ン。

 

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