代 表 教 授 挨 拶

                               令和元年12月

                 東邦大学医学部

                  (自然・生命・人間先端医学講座) 

                     額田医学生物学研究所

                       代表教授 額田 均

 

 本研究所は、当時国民病と言われた結核の克服を目指し、額田晋(東邦大学創立者)により昭和14年(1939年)に設立されました。結核の治療・研究施設としての役割を果たす一方、昭和30年代からはがん研究も加わり、大きな成果をあげました。その後、平成になり末梢神経障害、特に糖尿病、加齢に伴う末梢神経障害の研究という新たな領域に方向転換が図られ、現在に至っています。

 

 糖尿病などの生活習慣病、および高齢化社会における老年病の克服は21世紀における最大の課題です。本研究所では、これらの糖尿病・加齢に伴う末梢神経障害の病因解明・新規治療の開発のため、基礎医学と臨床医学の二つの側面から研究を進めてまいりました。

 

 平成24年4月には「高齢者の末梢神経障害の研究」を事業目的として、内閣府より公益財団法人としての認定を受けました。

 平成31年4月からは、東邦大学医学部の寄付講座として上記の研究を継続し、『末梢神経障害を克服すること』を最終目標に、創立者額田晋が掲げて以来の「医学の進歩に寄与し、人類文化の進展と福祉に貢献する」という理念を永続かつ実践していく所存であります。

 

  なお、額田医学生物学研究所は、平成31年4月1日の官報公告のとおり同日付で公益財団法人を解散し、清算業務後、令和元年11月27日に学校法人東邦大学の所属となりました。